ひねもすのたり@避難所
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[カテゴリ:感想・レビュー(ネタバレ注意)]


六蓮国物語 王宮の花嫁武官 (角川ビーンズ文庫)


この作者の「身代わり伯爵の冒険」のシリーズを5巻くらいまで読んだことがあったのですが。
別シリーズが始まったらしくて、しかも中華ものと聞いて、「????」って感じだったんですが。
それが6巻で完結したと聞いてwwww
「どんなもんよ?」と、図書館で借りてきて読んでみました。

「????」っていう違和感は、あれです、編集部の意向で、作者に無茶させてんのかな?っていう。
ビーンズ文庫って、編集者がわりと無茶な指示を作家に出してる印象なので。
たとえば新人賞の受賞作は毎年出版されてるんですが、応募作のころとあらすじ(の説明ですが)がぜんぜん違ってて、主人公の性別まで変わることもあるくらい、編集者があれこれ指示を出してるっぽい。
受賞作のあらすじ説明のほうが面白そうだったから、そのまま読ませてくれと何度思ったか。

それは小説だけじゃなくて、イラストもです。
ジャンプで封神演義を連載していた藤崎竜が、ビーンズ文庫で描くと。
↓こうなります。



少女小説だというのに、この表紙ww
原色の中に、死んだ目の少年が浮遊してる絵を見て、誰が買うのかとw

藤崎竜って、封神演義ではもっと、ぶわっと空間を感じるような躍動感のある構図で、繊細な絵を描いてたはずなのに。
一体何があったww
色もこんな塗り方じゃなかったよね?

藤崎竜に限らず、他では良い仕事してる絵師さんたちが、ビーンズ文庫に来ると何故か、急に、みんな絵が死んじゃう不思議。
まあ最近はどうだか知りませんが、私がわりと読んでた当時はそうでした。

ともあれ、六蓮国物語ですが。
まず主人公の設定がスゴすぎてww
設定だけで笑いが取れる域wwww

主人公の豊結蓮(ほう・ゆいれん)は、容姿端麗な絶世の美女で、怪力で、武芸の達人で、女だけど宮廷に出仕するスゴ腕の武官で、実家は国一番の大金持ちの名家で、皇帝の親戚で、皇后は叔母なので世継ぎの太子とは従妹同士で幼馴染で、実は龍族の血をひいていて人間ではなくて、みなに忌み嫌われて化け物と言われ、血が蒼い、と。
どこの厨房小説かとww
お前はドリーム小説の主人公かとwwwww
この主人公でどうするのかとwwww

もうね、ビーンズ文庫の編集者の趣味がプンプン臭う。
編集者(の文章)は「美形!美形!」を連呼してたもんね?
この作者のデビュー作、身代わり伯爵シリーズの主人公は、平凡なパン屋の娘でした。
どう考えても、美形!最強!は、作者の趣味じゃないよねぇ~。
主人公の名前が、例えば彩雲国物語の紅秀麗みたいなキラキラ・ネームじゃなくて、わりと普通っぽいところに、作者の良心を感じます(…)。

なんかスタートから辛そうっていうか。
読むのがねwww
なかなか話に入り込めなくて、最初は辛かったです。
が、50ページくらいから面白くなって来ました。

むしろ筆力のある器用な作者だなと、感心してしまったw
こんな設定の主人公で、ちゃんと動いてました。
奇人変人としてwww
まあ、そうなっちゃうよね…。
このテンコ盛り設定がそもそも普通じゃないから、普通の感覚で動くキャラクターには成り得ないし。

50ページくらいから、やっと話が動き出します。
ようやく妖怪退治という目的が見えてきて、サスペンスっぽいノリで「こいつ怪しいな」とか思いながら読めるようになりました。
ふつうに面白かったです。
最後の犯人(?)というか、実は妖怪だった人は、「え?誰?」だったけどww

わりと面白くて、ロマンスらしきものもあり、山場もあり、最後のオチまで安心して読めました。
でもなんか印象が薄い話に感じるのは、やっぱ主人公目線で読めなかったせいかな。
主人公が奇抜すぎてねwww
そりゃあの設定じゃ感情移入できないっていうか、何を考えてるのか、行動が謎すぎたw
主人公の相棒(相手役)が、主人公の行動に呆れたりビックリしたりするんですが、その相棒が読者目線って感じになっちゃってました。
読者は主人公の珍獣っぷりを観察してる感じです。

身代わり伯爵のほうでは、主人公が周囲の奇人変人に振り回されるんで、主人公が読者目線だったんですがね。

角川ビーンズ文庫は、彩雲国物語の二匹目のドジョウを狙ってる印象。
彩雲国は作者が筆力がアレ、というかそもそも日本語がアレレ?で、構成もツギハギで収集がつかなくなりましたが。
じゃあ筆力のある作者に、人気の中華をやらせてみようっていう作戦だったのかな。
でもこの作者は、中華ファンタジーってイメージの作者さんじゃなんですが?
まあ小説家は色々な世界を書くものだけど、そういうんじゃなくて、どっちかっていうとドタバタ・コメディーが得意そうな人っていう。
だから十二国みたいな、あーいう感じじゃないのです。
大河ドラマよりは、ホーム・ドラマが得意そうっていう。

それにしてもこの本の初版が、なんと2011年9月です。
尖閣諸島中国漁船衝突事件があったのが2010年。
あの事件を契機に、一気に中国に対する批判が高まって、中国嫌いな人が増えたのに、その次の年に中華ファンタジーを出して売れると思ったんですかね?

それまでは、三国志や幻想水滸伝や十二国記のおかげで、中華もの好きなオタクはわりと居て、一定数の需要がありましたが。
尖閣事件以来、中国と聞くと拒否反応を起こす人が爆発的に増えたわけで。
もうね、中華ファンタジーってだけで売れる時代じゃないんですよ。
むしろ中華なのはハンデになる時代。
よほど中華古典に思い入れがあって、中華じゃなきゃダメっていうわけでなければ、手を出すべき題材じゃないのにね?
ビーンズ文庫は、時代の流れに鈍感すぎるw

でも、むしろ、だからこそ、中華ファンタジーを出した気がしてしまう。
だってビーンズ文庫だからwww
韓国風ファンタジーを出してたビーンズ文庫だからwwwwwww
韓流ブームがマスコミに捏造されていた全盛期ですら、オバサン世代くらいしか乗せられてなくて、ティーン・エイジャーは韓国なんか眼中に無かったのに。
なんでティーンエイジャーの少女向けライト・ノベルで、韓国ものなんか出そうと思ったんだかwww
時代に逆らってるというか、布教に熱心というかw
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