ひねもすのたり@避難所
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[カテゴリ:感想・レビュー(ネタバレ注意)]



4巻も一気に読み終わりました。
読み終わった、というか、もう読み終わってしまった、というか。
早く続きが読みたい半面、読み終わりたくない、もっと読みたい本でした。

もうね、音無し笛のあたりがね、文字がにじんできてヤバかった。
最後のとこの、リランとか。
そのあとの闘蛇の弔い笛とか。
(ノДT)

それで読み終わって初めて、この4巻の表紙絵の二本の木は、そういうわけか、っていう。

1巻からずっと、地味な表紙絵(ライトノベルとか読んでる私にとってはw)だから、あまり表装は気に留めてなかったんですが。
4巻まで読み終わったあとに、1巻~4巻の表紙を見返すと、ジワジワ来る…。

1巻の感想で書いたように、世界観の設定は、馬車が走ってるような古き良き時代ですが。
主人公のエリンは、平成時代の日本人みたいな価値観でした。
捏造された歴史の中に隠された真実を探求したり、情報の共有化を目指したり。
問題意識が21世紀やね。
人外の生物と心を通わせるとか、世界の謎を探求するとか、そういう話は20世紀にも「風の谷のナウシカ」なんかがありましたが。
戦争が終わりました、ではなく、知識が共有されました、というのが着地点になっている部分に時代の変換を感じました。
今年で戦後70年だもんね?

オリとロランは、こうなるかーっていう。
政略結婚が決まったけど実は好きな人が居て、というネタの場合、恋愛成就が正解で幸福、みたいな単純な結論にもっていくのが今でも主流な感じですが。
政略結婚と恋愛とを天秤にかけて、自分の気持ちがどうのこうのっていう、そういう単純な感情論じゃなかったです。
オリは自分自身ですらも、盤上の駒であるかのように俯瞰していて、最も効率よく働けるように動かすっていう。
どこの戦国BASARAの毛利元就かとwww
まあカッコイーから良いかw

なぜ闘蛇と王獣を戦わせてはいけないのか?過去に何があったのか?という疑問の答えを探し求めるのが、4巻の大筋ですが。
これ、途中で答えが解っちゃったんだよね。
イアルが新生闘蛇の<イケ>で、喧嘩の仲裁に入って怪我したあたりで。
やたら喧嘩が多くなるって、これはアニメで見たアレか!と、ピンと来た。
だってアニメで、過去の王獣VS闘蛇戦の様子が映像で出てたし、なんか説明もしてたぞww
エリンを監視してた霧の民のナソンが、エリンに会ったときに説明してたようなwwww
おい!アニメ!ネタバレしてやがったなー!…と、思ったら誤解でした。
アニメ化決定した当時は、2巻までしか出てなくて、2巻で完結してたんですって?
(たしかに2巻で一段落してるけど)
アニメ化が決定して、この作者がアニメ監督たちと仕事をしているときに、3~4巻の物語が閃いたそうです。
でも4巻発売が2009年8月10日(後書きの日付は7月)、アニメ放映が2009年1~12月だから、アニメ制作者は4巻を読んで下半期を制作してそうだから、やっぱ疑惑が…。
ま、大雑把にはアニメと同じだったんですが、原作の方がアニメよりさらに詳しく事態や理由を説明していて、凄惨でした。
闘蛇、危険すぎ…。

てかヤバイのは闘蛇で、王獣だけなら飼い馴らして問題ないような気がした。
速達専門の王獣の郵便屋さんとかやれば、流行りそうだと思ったんだけど。
あーでも王獣は、あの巨体で肉食だから、食費が高くついてコスト・パフォーマンスに問題あるか。
やっぱ鳩便でいいや(・ω・)

エリンの息子ジェシが、リランの子アルに乗って、戦場に向かって飛んだときはヒヤッとしました。
えーまさか!順番が!っていう。
だってこの手の、成長過程にいる子供が登場する話だとさ、主人公の意志を子供が次世代に受け継いでいくってのが王道じゃん?
でも戦場の真っただ中に、王獣に乗って飛び込んでいったから、え?何やってんの?っていう。
「無茶しやがって…」の典型的パターンだっつー。
すごく、男子だね?

何気にジェシは、練習を一度もせずに、いきなり王獣に騎乗しちゃってましたが。
これはやはり、覚醒?
王獣とは兄弟のように育つという英才教育だったし、神速のイアルの身体能力も受け継いでいて、それでぶっつけ本番が出来たのかな。
いきなり凄いことやってたわ。

4巻は、いろんな意味でジェシが大活躍でした。
エリンやイアルが、無口で偏屈だった分、ジェシの方が解りやすくて、ついジェシ目線になってしまいました。
4巻ではジェシは、カザルム学舎の中等二段になっています。
中学生くらいですかね。
幼年時代と違って、親に反抗したり、本心を隠したり。
反抗期というか、中二病をこじらせているというかwww
まあ、あれだ、父親のイアルはもともと無口だったうえに単身赴任で家を離れて空気になったし、母親のエリンは王獣オタクで毎日王獣の事ばかりだし。
あの両親じゃあ、グレるよね…。

3巻で幼かったジェシが、4巻で生意気な中坊に成長し、それであのラストだったわけで。
そうなるかー!っていう。

すごい関係ないけど、森を照らす松明の話のところで、ロード・オブ・ザ・リングのミナス・ティリスの狼煙を思い出した。
ミナス・ティリスの狼煙台でピピンが放火した灯が、どんどん中継されて、山をいくつも越えて、ゴンドールからローハンまで届くっていう。
ロード・オブ・ザ・リングでは、あのシーンはラストに向けての途中経過の風景でしたが。
獣の奏者では、それが着地点になり、結論になるわけで。
おそらく時代背景によるものなのでしょうが、そういう古典や旧作と似たような題材を扱っていながら、視点や価値観が確実に違うところが興味深かったです。

昔のファンタジー作品は、敵を打ち負かしたとか、勝利したとか、領土を回復したとかだったのが。
やがて勝ち負けではなく、理想的な社会システムとか、自由とか、民主主義とか、人間らしさとか、そういうのを追及する作品が増え。
最近は、知恵の普及とか、情報の共有化とか、そういうのがウケてる気がします。
あと経済ものとかねw
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