ひねもすのたり@避難所
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[カテゴリ:感想・レビュー(ネタバレ注意)]


六蓮国物語 翠竜と赤の天女(下) (角川ビーンズ文庫)

いよいよ6巻、最終巻です。
やっと表紙絵で、主人公の衣装が、武官から姫(巫女?)に変わった!
とは言え、間違い探しレベルの微々たる変化ですねぃ…。

で、読み終わると、表紙イラストにすごく違和感がwwww
姫風の衣装になるのは、戦いがすっかり終わった後で、戦うべき敵がいなくなってからなのですが。
それなのに何故、表紙絵では二人とも挑戦的で勝ち誇った顔をしている?
戦闘中ですら、こんな上から目線の好戦的な表情をする場面はありませんでしたが?
話の内容に合ってないよー(^o^;)
つーかキャラの性格が全然違うよー(^o^;)特に主人公。

今回は黒龍との最終決戦もあったし、龍宮に行って美形揃いの龍族にも会ったし、ラストは風光明媚な感じのキレイな場面だったし。
600歳くらいだけど見た目はロリの天女とか、仙人とかも出てきたし、破壊の黒龍の力で街がゴジラに襲撃されたかのように滅茶苦茶になったし。
そういう内容での最終巻の表紙なんだから、もっと違う感じでいろいろと描けたと思うんですが。
相変わらずで、1巻と変わりないっていう。
もう少し、こう、物語の雰囲気を垣間見せる表紙絵にしてみようとか、担当編集者は思わないわけ?
背景が描かれてないのがいつも気になってたんだけれども、最後くらいは都のシンボル・フラワーである桃の花を描いておいたら良かったのに。
いちおう主人公も相手役も官吏で、国を守るために戦ったわけだし、桃の花は最初から最後まで物語の背景にあったわけだし。

まあ担当編集者(編集部?)は物語とかどうでもよくて、二人の関係がどうのこうのとか、そういう逆ハーとか恋愛とかで売ろうとしてたんだろうけどさ。
プロモーション動画がこれ↓だからw


ドラマCDもあったんだよね。これ↓
http://www.kadokawa.co.jp/beans/2012/10/cd1031.php
主人公の声優は知らないけれども、相手役の橘季隆は宮野真守で、太子は鈴村健一ってw
乙女ゲー声優ww
逆ハーで売って彩雲国の二匹目のドジョウを狙ってたのがミエミエ。
毎回、似たような表紙イラストで相手役と太子をしつこく出してたのは、イラストで女子を釣ろうとしてたのかね?
だとしたら完全に外してるけどwwwww

で、物語なんですが。
ラスボスとの決戦が序盤から始まるんですが、なんか文章がね…ドラクエを思い出した。
「○○の攻撃!」「効果がない!」「○○は呪文を唱えた!」って感じ。
ドラクエよりはもう少し捻った文章だったけれども、アニメの戦闘シーン(ビジュアル)をそのまま文章で箇条書きしてるみたいな…。
こういうのはアニメだったら良いのかもしれませんが、小説の表現とはちょっと違うなと思いました。
まあ、戦闘シーンが苦手なんでしょうね…。

以下、微妙にネタバレなんで、これから読もうと思ってる人は注意してください。


ラスボスの犯行動機が、「え?それだけ?」っていう。
犯行動機があまりにショボイんで、主人公たちは「それだけのために!」みたいな感じで怒ってましたが。
読んでるこっちは、ポカーンでした。
なんかね、ただのサイコパスで、しかも器が小さいんだ。
ただの悪い奴なら、ジョジョの奇妙な冒険のディオくらいに悪の美学まで昇華してくれたら面白かったんですが。
ホントただの自己中で迷惑な小物だったわ。

アレやったらどうなるか知りたい、っていうなら、過去の文献を調べるとか、識者(仙人とか)を訪ねるとか、いろいろと方法はあると思うのですよ。
仙人が色々知ってるなら、自分が仙人になるために修行するとかさ。
どうなるか知りたいから、やってみよー!人が死んでもシラネって、子供かよとw
この人がおかしいのは破壊の黒龍が憑依してたからです、という解釈ができるような逃げ道もちゃんと用意されていたけれども。
納得がいかないわけじゃなくて、単純に面白くない悪役でした。
この作者さんはホームコメディーとかドタバタとかが得意な人だから、逆に悪人キャラを作るのは苦手なのでしょうか。

結局、作中では、ラスボスの破壊の黒龍は殆ど役立たず。
黒龍は世界を破壊するくらいの力を持っているような雰囲気だったわりに、実際にやった事は都の一区画の建物を破壊しただけ。
小さ…・。

いっそのこと黒龍の力で、都を一度は陥落させて、魑魅魍魎が跋扈する魔都になってしまった都を取り戻す!みたいな展開にしたほうが、敵が強大になって盛り上がったんじゃ?
それじゃ6巻にまとまらない、とは思いません。
あのグダグダ長かった主人公の恋愛エピソードを削除すれば、いったん敗北させてからリベンジするくらいの余裕は充分あったはず。
とにかく無駄に恋愛エピソードが長くて話が進まなかったから。
半分とは言わないけど、三分の一くらいはそれだったんじゃ?
4巻なんて、半分がそれで眠くなったし…。

最終決戦ですが、戦いは6巻の半ばくらいであっさり終わります(…)。
後半は、主人公の結蓮が、龍族の宮殿に帰還して、そこで待ち構えていた龍の親族たちとのテンヤワンヤでした。
舞台は人間が行くことはできない龍宮ですが、やってることはホームドラマで、この作者の真骨頂w
アットホームなドタバタで、広がってた風呂敷があっという間にたたまれて、きれいに伏線回収して大団円になりました。
安定のハッピーエンド。
最初からこのラストを考えていて、これに向かって走ってたんだろうなと思わせる安定感でした。

全6巻を読み終わっての感想は、「内容が薄い」って事ですかね。
物語の構成力もしっかりしてるし、エピソードは盛り沢山だったし、色々あった伏線もちゃんと回収してるし、安定してるんですが。
なんか印象が薄くて、どんな話だったか思い出せなくなる勢い。
イラストもアレだし…。
ある意味、似たような感じでどれが何巻か解らなくなる表紙イラストが、実は内容を如実に表現していたのかもしれません。

いろいろテンコ盛りではあったんです。
ヒロインの結蓮は、キスシーンもあったし、妖怪と戦って大怪我もしたし、心臓も刺されたし(死なないけど)、美形皇子にストーカーもされたし、監禁もされたし、押し倒されたりもしたし、炎で服が燃えちゃって全裸にもなったし、巻ごとに1~2回はボディータッチされる微エロもあったし。
仮の姿である人間の姿から、正体である巨大な龍に変身したりもしたし(創竜伝ww)。
世界創生の謎みたいなものとも向き合って、仙人やら天女やら龍族やらとも邂逅したし。
箇条書きにしてみると、結構色々とあって常に忙しかったよね?
そのわりに、印象も読後感も薄いっていう。

やっぱプライベートな恋愛のゴタゴタばかりで、話がなかなか進まなかったせいかな。
恋愛のゴタゴタっていうか…、あれだ、ストーカーされたとか、キスしたとか、自分の気持ちが~とか、なんか二次創作同人でやるような小ネタでえんえんと引っ張られるんだよな。
だから6巻あったわりに、内容が少ないというか、印象が薄いというか。
獣の奏者と比べちゃいけないなら、十二国記とか創竜伝とかでもいいけど、面白い作品って6冊目くらいになれば話がかなり進んでて物語の世界が広がっているものだと思うのですが…。
ぶっちゃけ六蓮国物語6冊よりも、精霊の守り人1冊の方が物語が詰まってる気がします。

せめて恋愛ものをやるのか、大河ものをやるのか、どっちかに決めてほしかったわ。
主人公が乙女じゃないのに、ハンパに恋愛ネタを盛り込まれてもwww
大河ものやるなら主人公は殺伐とした仕事人でいいけど、殺伐とした主人公なのに本の半分が恋愛問題でウジウジしてる展開だとキツイわw

つか作者の原案では、主人公は季隆(相手役の男)だったらしいから、この作者の作風から想像するに、もともとはドタバタ冒険譚だったんだろうけどね。
何故そのままやらせなかった…(-""-;)
初期設定では恋愛要素がなかったような事が、後書きに書かれてたんですよ。
主人公が男から女に変更になって、恋愛要素が入ることになりましたが、どうでしたか?みたいな事がたしか書かれてたんで、「あー…」っていう。
これ、作者は絶対解ってるでしょw
あれこれ色んな要素を入れれば、色んな読者がついて売れるなんて事はなく、むしろ闇鍋になってマズくなって誰も食べられなくなるってwww
もし作者が闇鍋を作ろうとしたら、編集者がストップかけるところなんだろうけど。
ビーンズ文庫の編集者はむしろ、作者の意向を無視して闇鍋を作ろうとしているっぽいw

昔の話ですが、角川のお家騒動というのがあったのですよ。
角川春樹が社長だったときに、副社長だった弟の角川歴彦が、角川書店の「使える社員」を全員引き連れて家出して、そして彼らはメディアワークス(電撃文庫)を作ったそうです。
「使える社員」がいなくなった後に残った角川の社員たちが、スニーカー文庫とかビーンズ文庫の編集者になっているわけで。
少女向けのビーンズ文庫はそもそも知名度が低いので噂をあまり聞きませんが、涼宮ハルヒとかで有名なスニーカー文庫(少年向けライトノベル)の編集部は「使えない社員のゴミ捨て場」であるという噂がwww
(ハルヒの作者はスニーカーを出て、電撃に行ったんだっけ?)
刊行されるライトノベルを色々と読んだり、作家の行く末を追っていたりすると、そういう噂が信憑性を増してくる部分がいくつも目に付くから困るww

まあ、なんだ、色々と面白くなりそうな要素はあっただけに、残念な作品でした。
やっぱこの作者には、ドタバタを書いて欲しいです。
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